J'aime le cinema

映画やファッションのあれこれ...♡

『おみおくりの作法』

ダウントン・アビーのアンナが出ているということで前々から気になっていた作品『おみおくりの作法』

 

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主人公は慎ましやかな生活を送るジョン・メイ。

孤独死した人を敬意を持っておみおくりするという仕事に誇りを持っていますが、それは到底周りからは理解されないこと。それでも誠実に自分の信念を貫き通す彼からは優しさが滲み溢れていました。そんな彼のひたむきな努力と誠実さが報われるラストは切なさと温かさに包まれ、静かな余韻が残ります。でもなんだか寂しいなー

劇的な何かが起こるわけでもなく静かな映画なのですが、ジョン・メイおじさんの醸し出す繊細な空気感やちょいちょい織り込まれるユーモアにセンスを感じる映画でした。

 

 

『 THE BLING RING 』

 

クリント・イーストウッド主演の1971年の映画『白い肌の異常な夜』をリメイクすると報じられているソフィア・コッポラニコール・キッドマンキルスティン・ダンストエル・ファニングなど美女たちが勢ぞろいということで・・・楽しみな作品がまたひとつ増えました♡

 

さて今回はそんなソフィア・コッポラ監督の作品『ブリングリング』を観賞♪

 

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セレブ宅に侵入して窃盗を繰り返すのは、ハリウッドセレブに憧れ夜な夜なパーティーに明け暮れる若者たち。最初はほんの遊び心のつもりだったのが次第にエスカレート・・・

 

2008年にハリウッドセレブなどが住むアメリカの高級住宅街で実際に起こった窃盗事件をベースに映画化された作品だそうで、これ実話なんですね。

 

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実際に被害にあったパリス・ヒルトンが撮影に協力しているというとで、彼女の自宅が撮影現場として使用されていたり、ハイブランドの靴やバッグ、アクセサリーなどが次から次へと登場したりとさすがソフィア・コッポラ。何かと華やかな作品でした。

 

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お金が欲しいというよりも雑誌などでセレブ達が身に着けるファッションアイテムそのものの方に興味ある彼女たちは、セレブ達の家に侵入するときもショッピング感覚で入っていきます・・・盗んだものはお友達に自慢して、さらにはSNSにも投稿。孤独さから沸き起こる、注目されたい人気者になりたいという感情が強く描かれていたのが印象的でした。

 

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最後に・・・・

エマ・ワトソンがとにかく可愛かった♡知的な優等生のイメージが強いエマ・ワトソンですが見事に不良ちゃんを演じ切っていました!終盤、雑誌の取材のときに着ていたこの白のトップス・・・どこのなんだろう?欲しい♡!

『 はじまりのうた BEGIN AGAIN 』 グレタのファッション

 

 

大好きな映画『ONCE ダブリンの街角で』と同じ監督ということで楽しみにしていた念願の『はじまりのうた BEGIN AGAIN 』 を見ました♪

 

失恋したソングライターのグレタと落ち目のプロデューサー・ダンの絶妙な距離感の描き方がONCE ダブリンの街角で』同様ほんとうに素晴らしかったです。お気に入りは2人でお互いのプレイリストを聞きあいながら夜のNYを徘徊するシーン。2人の心の距離がぐっと近づくシーンです。お互い愛する人に裏切られたという共通点を持ちながらも一線を越えることはないこの距離感・・・爽やかで素敵な映画でした。キーラ・ナイトレイの歌声もすごく心地よくてきれい!

 

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ファッションもこの映画の見どころの一つ。キーラ・ナイトレイ演じるグレダのファッションがほんとに可愛かったです♡

 

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シンプルで自然体なファッション。抜け感があって大人なニューヨーカーといった感じ。

 

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普段はどちらかというとマニッシュでボーイッシュな印象を受けるスタイルが多いのですが、恋人アダム・レヴィーンと会う時のワンピースは印象的♡

 

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真っ赤な花柄ワンピース。

 

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ナチュラルさをベースに大人ガーリーを着こなすキーラ・ナイトレイはとっても魅力的でした♡

 

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やさしくそっと背中を押してくれる映画です。未見の方はぜひ♪

 

 

 

ボッティチェリ展

 

2016年は日伊国交樹立150周年を記念して、ボッティチェリ展をはじめ、カラヴァッジョ展やレオナルド・ダ・ヴィンチ展など様々なイタリアを代表する画家たちの美術展が企画されています。またそんな芸術家たちのパトロンであったメディチ家に纏わる財宝のコレクションを東京都庭園美術館で展覧する『メディチ家の至宝』も気になる展覧会の一つ。

 

イタリアでは18歳になると、イタリア人としてのアイデンティティを高めるべく芸術鑑賞用のボーナスが与えられるのだそう。審美眼と知に対する愛着を持って芸術への造詣を深めてほしいという思いが込められているのだそうです。芸術大国であるイタリアらしい羨ましい取り組みです。

 

さて、今回行ってきたのはイタリアのルネサンス期を代表する画家のひとり、ボッティチェリの美術展です。

 

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≪春(プリマヴェーラ)≫や≪ヴィーナスの誕生≫など有名すぎる代表作を持ったボッティチェリ。今回の展覧会ではこれらの作品は来日していなかったのですが、日本では初となる本格的な回顧展ということもあり充分すぎるほど贅沢な空間を味わうことが出来ました。宗教画や神話画など日本人にはあまり馴染みのないテーマが多いのですが、それでも優雅で美しく愛に満ち溢れた表情の聖母やヴィーナスなどを描く繊細で洗練された画風は神秘的な魅力を感じ取ることが出来ました。

 

日の名残り

 

リバプール国立美術館が誇るラファエル前派の傑作の数々が来日するということで

楽しみにしていた『英国の夢 ラファエル前派展』に行ってきました。ジョン・エヴァレット・ミレイの≪春(林檎の花咲く頃)≫は特に楽しみにしていた作品のひとつ。美しい景色の中にたたずむ少女たちの穏やかさと希望とは裏腹に描かれる不吉さを感じさせる大鎌。儚い運命の象徴として描かれているのだそうです。文学的で緻密な仕上がりに思わずうっとりしてしまいました。全体的に色彩が豊かで明るい作品が多く、ロマンチックな雰囲気が漂う空間でした。
 
 
 
 
また1月にはロシアが誇る名門ワガノワ・バレエ・アカデミーの日本公演『くるみ割り人形』を見てきました。チャイコフスキーの美しい音楽とともに繰り広げられるスモーキーパステルな世界観の中で踊る未来のバレリーナたち。フレッシュで初々しく、天使のようでありながらも、安定した正確な技術と表現力はお見事でため息しかでませんでした。さすが世界最高峰。第二幕のコーラスに合わせて舞う雪の精たちの群舞は幻想的で素敵だったな~♡
 

そして最近の読書の時間には、『わたしを離さないで』の著者カズオ・イシグロの本、『日の名残り』を読んでいました。ダウントンアビー好きな方かなりおすすめです♪

アンソニー・ホプキンスエマ・トンプソンで実写化された映画を見て気になり原作を購入。原作にほぼほぼ忠実に作られていたのですね。

 

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イギリス貴族のお屋敷で執事として働く中年男性のスティーブンスが主人公。執事としての使命に全うし、人生のすべてを捧げ、そしてそれを誇りに思って生きてきたスティーブンスですが、とあることをきっかけに休暇が与えられ、旅へ出かけることに・・・。旅の途中にはかつて最高の輝きを放っていたダーリントンホールでの出来事を振り返ります。亡きダーリントン卿への忠誠心や、邸内で開かれた数々の外交会議、そして女中への淡い想いや、父親の死・・・

栄光の日々とともに自分の人生に対する後悔も次々と浮かび上がります。

 

夕暮れが一番いい時間なんだ。旅先で知り合った人にそう言われた時に、人生も終盤に差し掛かったスティーブンスは夕暮れと自分の今の現状とを重ね合わせて、涙を流しながらも自分の過去を受け入れます。また哀愁漂いながらも前向きに終わるラストも微笑ましく秀逸な終わり方でした。『日の名残り』味わい深く上質な作品です。

 

情景描写が美しくイギリスの田園風景が目に浮かぶようで、ところどころに知的なユーモアが散りばめられているのも魅力的な作品です。

 

映画『パディントン』

  

 

予告編を見た瞬間これは絶対に劇場で見たい!!と思い楽しみにしていた念願の『パディントン

 

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見てきました!♡

 

私の大好きなドラマ『ダウントン・アビー』のお父さんグランサム伯爵と、これまた私の大好きな映画『17歳の肖像』でデイヴィッドの奥さん役として一瞬ながらもなかなかな存在感を発揮していたサリー・ホーキンスが夫婦役として出演。

 

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パディントンの声には007シリーズでQを演じるベン・ウィショー

 

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ハリーポッターからジム・ブロードベント(ホラス・スラグホーン)が骨董品屋のグルーバーさん、ジュリー・ウォルターズ(ロンのママ)はブラウンさん一家と一緒に暮らす親戚のバードさん、さらにパディントンのおじさんとおばさんの声にマイケル・ガンボン(ダンブルドア先生)とイメルダ・スタウントン(アンブリッジ先生)

 

 

そしてブラウンさん一家のちょっと変わった隣人カリー役にはドクター・フーでおなじみピーター・カパルディ

 

そして映画に華を添えるニコール・キッドマン(元夫トム・クルーズが演じたイーサン・ハントになりきるシーンには懐の深さを感じました!笑 ミッション:インポッシブルネタちょいちょいはさんできますよ!)

 

...と!もうキャストがとにかく豪華でテンションも上がりまくり♡!!笑

 

 

ストーリーも、英国紳士気取りのクマのパディントンが巻き起こすドタバタ騒ぎが可愛くって可笑しくって結構コメディ要素が強め。

 

でもほっこりしたりホロリとするシーンもあったりで、イギリスらしい上質なユーモアと愛に溢れたあたたかいお話でした。

 

 

 

若干ウェス・アンダーソンの世界を彷彿とさせるカラフルなインテリアやロンドンの街並みなど美術もかなり凝っていて見応えありますよ。

 

大好きな作品がまたひとつ増えました♡DVD欲しい!

 

ジャクリーン・ケネディ

 

第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの夫人として知られるジャクリーン・ケネディ

 

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強く、美しく、気品と知性を兼ね備えた完璧なファーストレディとして今なお高い人気を誇ります。

 

そんな史上最も有名といわれるファーストレディ、ジャクリーン・ケネディナタリー・ポートマンが演じる映画『ジャッキー』(原題)が2017年に公開されるのだとか!

さらに私の大好きな俳優『17歳の肖像』『ブルージャスミン』のピーター・サースガードが、ジョン・F・ケネディの弟ロバート・ケネディを演じるのだそう♪ジョン・F・ケネディは誰が・・・?公開が待ちきれない♡

 

ナタリー・ポートマン、お顔立ちはいまいちジャッキーと似ているとは思えないのですが、気品と知性溢れる佇まいからはなぜ彼女がキャスティングされたかわかるような気がします。

 

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ケネディ暗殺時に着ていたこの有名すぎるピンクのシャネルスーツ。夫が暗殺され、ホワイトハウスに戻ってもなおこの血で染まったスーツを脱ごうとしなかったのは有名な話。どれほど恐ろしい思いをしたかとうてい想像もつかない体験をしたにも関わらず、公の場では気丈に、そして冷静に、自分がするべき使命を全うしました。しかしその裏に隠された絶望や悲しみは計り知れないものでしょう。

 

後にギリシャの海運王アリストテレス・オナシスと再婚を果たしますが、彼女のしたたかさや浪費癖は世間から批判の対象となることも。マイナスなイメージを持たれることも多いジャクリーン・ケネディですが、周囲の意見やマスコミに振り回されることもなく、自分だけを信じ、強く、そして美しく自分の人生を生き抜いたジャクリーンを私は尊敬しています。

 

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上流階級の家庭で育った彼女は幼いころから両親に、絶対に感情を表に出さないように、人とは違う特別な人間になるように、と叩き込まれて育ってきたそうです。

 あらゆる場面でしっかりとそれらを守って生きてきたということが見受けられます。

 

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またジャクリーンが時代のアイコンとして輝いていた理由は内面の強さや美しさだけではありません。もう一つの魅力がファッション。

 

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華やかでありながら、上品にエレガントに着こなすジャクリーンのファッションは瞬く間に世界中の女性を魅了しました。

 

 

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 こちらは幼いころのキャロライン・ケネディとの2ショット。子どもの世界を広げるためにたくさんの本に触れさせることを教育方針のひとつとして掲げていたのだそうです。

 

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ファーストレディにはなれないけれども、今年は彼女の精神を見習ってまわりに流されず強く美しく、ときには本物に触れて感性を磨きながら生きていきたいと思います。

 

ジャクリーン・ケネディ。憧れの女性です。