映画『リスボンに誘われて』
妻と別れて以降、孤独で単調な毎日を送りながらも特にそれに不満や疑問を抱くこともなく平凡に暮らしてきた初老の高校教師ライムント。
ある日突然橋の上で自殺しようとしている女性を助けたことをきっかけに、一冊の古書を手に入れます。
それは独裁政権下のポルトガルで反体制派の一員として激動の人生を送った医師アマデウの書いた古書。
この本に深く感銘を受け、魂を大きく揺さぶられたライムントは、衝動的に日常を捨ててリスボン行きの夜行列車に飛び乗ります。
そしてアマデウの人生を紐解くべく、家族や同志、親友、そしてアマデウが愛した一人の女性を訪ね歩きます。
友情や裏切り、苦悩、そして情熱。かつて生きた一人の医師の人生がライムント自身の人生に影響を及ぼしていきます。アマデウの素顔とは・・・ライムントの選んだ答えとは・・・
現在と過去を行き来しながらミステリアスに進むストーリー展開。決して明るいストーリーではないのですがリスボンの色とりどりの建物や石畳の道路、美しい街並みが物語をより一層上質なものに仕上げていました。
主人公のライムント役には2016年公開予定の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』にも出演することが発表されているイギリスの名優ジェレミー・アイアンズ。アマデウ役には『アメリカン・ハッスル』のジャック・ヒューストン。若き日のエステファニア役には『イングロリアス・バスターズ』や『人生はビギナーズ』のフランス女優メラニー・ロラン。
他にもシャーロット・ランプリング、レナ・オリン、クリストファー・リー、ブルーノ・ガンツなど豪華キャストらが集結した見どころ盛り沢山な映画でした。
価格:3,694円 |