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ボッティチェリ展

 

2016年は日伊国交樹立150周年を記念して、ボッティチェリ展をはじめ、カラヴァッジョ展やレオナルド・ダ・ヴィンチ展など様々なイタリアを代表する画家たちの美術展が企画されています。またそんな芸術家たちのパトロンであったメディチ家に纏わる財宝のコレクションを東京都庭園美術館で展覧する『メディチ家の至宝』も気になる展覧会の一つ。

 

イタリアでは18歳になると、イタリア人としてのアイデンティティを高めるべく芸術鑑賞用のボーナスが与えられるのだそう。審美眼と知に対する愛着を持って芸術への造詣を深めてほしいという思いが込められているのだそうです。芸術大国であるイタリアらしい羨ましい取り組みです。

 

さて、今回行ってきたのはイタリアのルネサンス期を代表する画家のひとり、ボッティチェリの美術展です。

 

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≪春(プリマヴェーラ)≫や≪ヴィーナスの誕生≫など有名すぎる代表作を持ったボッティチェリ。今回の展覧会ではこれらの作品は来日していなかったのですが、日本では初となる本格的な回顧展ということもあり充分すぎるほど贅沢な空間を味わうことが出来ました。宗教画や神話画など日本人にはあまり馴染みのないテーマが多いのですが、それでも優雅で美しく愛に満ち溢れた表情の聖母やヴィーナスなどを描く繊細で洗練された画風は神秘的な魅力を感じ取ることが出来ました。